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エコキュートと灯油ボイラー、どっちが得?給湯代・回収年数を県別に比較(2026年10月13日の灯油価格)

灯油ボイラーの年間給湯代(4人世帯)

88,985円

従来型・一般地。全国平均の灯油 18L 2,749円(2026年10月13日調査・配達)で計算

直近36か月の灯油価格で計算し直した年間給湯代 2023/11 → 2026/10
エコキュート
年43,548円
灯油ボイラー(エコフィール)
年77,745円
従来型との差
年45,437円
灯油の年間使用量(従来型)
約583L

今週の灯油価格で計算すると、4人世帯のお湯をまかなう費用は灯油ボイラー(石油給湯器・従来型)で年88,985円、エコキュートで年43,548円です(全国平均の灯油価格、一般地の場合)。 差は年45,437円。ただしエコキュートへの交換には本体と工事の費用がかかるので、 給湯代の差だけで判断せず、見積もりの差額が何年で取り戻せるかまで見てください。

先に結論

  1. 給湯代はエコキュートのほうが年45,437円ほど安い計算です(灯油ボイラー従来型との比較・全国平均の灯油価格)。
  2. 灯油ボイラーに替える場合より費用が20万円多くかかるなら、取り戻すのに約4.4年。40万円なら約8.8年です。
  3. 県別では、差がいちばん大きいのは東京都(年55,342円)、小さいのは岩手県(年40,528円)。寒冷地は灯油もエコキュートも使う量が増え、エコキュートの効率は下がります。
  4. この計算は効率・電気の単価ともエコキュートに不利な側の値で出しています。夜間の安い料金プランや効率の高い機種なら、差はもう少し広がります。
年間の給湯代(全国平均の灯油価格・一般地・4人世帯)
灯油ボイラー(従来型) 88,985円
灯油ボイラー(エコフィール) 77,745円
エコキュート 43,548円

計算の前提

1年間に使うお湯の熱量を、灯油とエコキュートのそれぞれで作るのにいくらかかるかを計算しました。 家族の人数やお湯の使い方で金額は変わるので、下の計算機で自分の家の数字に置き換えられます。

計算方法

灯油ボイラー = 年間の給湯熱量 ÷(灯油1Lの熱量 × ボイラーの効率)× 灯油1Lの値段

エコキュート = 年間の給湯熱量 ÷ 3.6 ÷ 年間給湯効率 × 電気1kWhの値段

3.6は、熱量の単位(MJ)を電気の単位(kWh)に直す数です(1kWh=3.6MJ)。

前提一般地寒冷地出典
年間の給湯熱量(4人世帯)17,700MJ21,240MJJIS C 9220 の年間給湯保温モード熱量(東京地区)をパナソニックの試算資料から逆算。寒冷地は当サイトの推計
灯油1Lの熱量36.6MJ資源エネルギー庁 標準発熱量(2023年度改訂)
灯油ボイラーの効率(従来型)83%省エネ性能カタログ(資源エネルギー庁)
灯油ボイラーの効率(エコフィール)95%省エネ性能カタログ(資源エネルギー庁)
エコキュートの年間給湯効率3.52.9省エネ法トップランナー基準(2025年度目標値)
電気1kWhの値段31円全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価

寒冷地として計算した道県:北海道・青森県・岩手県・秋田県。寒冷地は給水の温度が低く、同じお湯を作るのに多くの熱がいるうえ、外気が冷たいためエコキュートの効率も下がります。

都道府県別の給湯代と回収年数

2026年10月13日調査の灯油価格(配達・18L)で計算した、4人世帯の年間給湯代です。灯油の値段は毎週更新され、この表も一緒に計算し直されます。

エコキュートの給湯代は灯油の値段に左右されないため、どの県でも同じです: 一般地 年43,548円・寒冷地 年63,069円(電気1kWh 31円)。

都道府県 灯油18L ボイラー従来型 エコフィール 差年間 回収30万円なら
北海道寒冷地 2,847 110,589 96,619 47,520 6.3年
青森寒冷地 2,676 103,946 90,816 40,877 7.3年
岩手寒冷地 2,667 103,597 90,511 40,528 7.4年
宮城 2,698 87,334 76,302 43,786 6.9年
秋田寒冷地 2,676 103,946 90,816 40,877 7.3年
山形 2,733 88,467 77,292 44,919 6.7年
福島 2,755 89,179 77,914 45,632 6.6年
茨城 2,680 86,751 75,793 43,204 6.9年
栃木 2,700 87,399 76,359 43,851 6.8年
群馬 2,729 88,338 77,179 44,790 6.7年
埼玉 2,741 88,726 77,518 45,178 6.6年
千葉 2,712 87,787 76,698 44,240 6.8年
東京 3,055 98,890 86,399 55,342 5.4年
神奈川 2,776 89,859 78,508 46,311 6.5年
新潟 2,902 93,937 82,072 50,390 6.0年
富山 2,689 87,043 76,048 43,495 6.9年
石川 2,715 87,884 76,783 44,337 6.8年
福井 2,822 91,348 79,809 47,800 6.3年
山梨 2,688 87,010 76,020 43,463 6.9年
長野 2,785 90,150 78,763 46,603 6.4年
岐阜 2,712 87,787 76,698 44,240 6.8年
静岡 2,850 92,254 80,601 48,707 6.2年
愛知 2,747 88,920 77,688 45,373 6.6年
三重 2,706 87,593 76,529 44,045 6.8年
滋賀 2,712 87,787 76,698 44,240 6.8年
京都 2,692 87,140 76,133 43,592 6.9年
大阪 2,751 89,050 77,801 45,502 6.6年
兵庫 2,816 91,154 79,640 47,606 6.3年
奈良 2,754 89,147 77,886 45,599 6.6年
和歌山 2,688 87,010 76,020 43,463 6.9年
鳥取 2,805 90,798 79,328 47,250 6.3年
島根 2,811 90,992 79,498 47,444 6.3年
岡山 2,751 89,050 77,801 45,502 6.6年
広島 2,710 87,722 76,642 44,175 6.8年
山口 2,730 88,370 77,207 44,822 6.7年
徳島 2,652 85,845 75,001 42,297 7.1年
香川 2,738 88,629 77,434 45,081 6.7年
愛媛 2,775 89,827 78,480 46,279 6.5年
高知 2,681 86,784 75,822 43,236 6.9年
福岡 2,690 87,075 76,076 43,527 6.9年
佐賀 2,673 86,525 75,595 42,977 7.0年
長崎 2,852 92,319 80,658 48,771 6.2年
熊本 2,661 86,136 75,256 42,589 7.0年
大分 2,725 88,208 77,066 44,660 6.7年
宮崎 2,763 89,438 78,141 45,890 6.5年
鹿児島 2,831 91,639 80,064 48,092 6.2年
沖縄 2,989 96,754 84,532 53,206 5.6年

金額の単位は円(年間)。灯油は18Lあたりの配達価格。差は「灯油ボイラー(従来型)− エコキュート」で、プラスならエコキュートのほうが給湯代が安い計算です。回収は、灯油ボイラーに替える場合より30万円多くかかったとき(補助金を引いた後)に、その県の差で何年かかるかの計算例です(30万円は相場ではありません。見積もりの差額は計算機に入れてください)。電気の単価は全国一律31円で計算しています。夜間の安い単価で沸かせる料金プランなら、エコキュートの金額はさらに下がります。

交換費用は、何年で取り戻せるか

エコキュートの費用は機種・タンクの容量・配管や設置場所で大きく変わり、公的な統計もありません。 そこで「灯油ボイラーに替える場合より、いくら多くかかるか」ごとに、取り戻すまでの年数を出しました(全国平均の灯油価格・一般地の差 年45,437円で計算)。

灯油ボイラーより多くかかる費用(補助金を引いた後)取り戻すまで
10万円約2.2年
20万円約4.4年
30万円約6.6年
40万円約8.8年

県別では、30万円多くかかる場合、取り戻すまでの年数は東京都の約5.4年から岩手県の約7.4年までの幅があります(都道府県別の表の「回収」の列)。

灯油の値段が変わると、回収年数はどう変わるか

灯油ボイラーの給湯代は灯油の値段で上下し、エコキュートの給湯代は電気の単価で決まります。灯油が安い時期に比べると、差も回収年数も大きく変わります。全国の月平均(配達・18L)で計算し直しました(一般地・4人世帯・電気1kWh 31円)。

灯油の値段の時点灯油18L差年間回収20万円回収30万円
過去10年でいちばん安かった月(2016年11月) 1,341 −140 取り戻せない 取り戻せない
2023年10月 2,290 30,586 約6.5年 約9.8年
2025年10月 2,396 34,020 約5.9年 約8.8年
今週(2026年10月13日調査) 2,749 45,437 約4.4年 約6.6年

月の値は資源エネルギー庁「石油製品価格調査」の灯油(配達)全国平均を月ごとに平均したもの。差は「灯油ボイラー(従来型)− エコキュート」。今の灯油の値段が今後も続くとは限らないため、回収年数は幅で見てください。灯油の値段の推移は灯油価格の年表にあります。

国の補助金:給湯省エネ2026事業
基本7万円、性能の高い機種は最大10万円。天気予報に合わせて昼に沸かす機能などの条件があります。石油給湯器の撤去に上乗せはありません。申請は遅くとも2026年12月31日まで、10月21日時点で予算の52%を使用。予算がなくなりしだい終了します(経済産業省、2026年10月21日確認)。

寒冷地では差が変わります。北海道の灯油価格(18L 2,847円)で計算すると、灯油ボイラー(従来型)年110,589円に対してエコキュート年63,069円で、差は年47,520円です。 寒冷地仕様の機種や凍結対策の工事で、費用も一般地より上がりやすくなります。

自分の家で計算する

灯油の値段と電気の単価を、自分の家の請求書の数字に置き換えてください。費用の差は、見積もりがあればその金額を入れてください。

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給湯器の交換費用を見積もる

上の計算機の「増える費用」は、見積もりがないと決まりません。費用は配管や設置場所で変わるので、まず自分の家の金額を確かめます。

  • リショップナビ(給湯器の交換の見積もり) 条件を伝えると、対応できる施工会社を最大5社まで紹介してもらえます(見積もりまで無料、全国対応)。紹介のあと、会社から直接連絡が来ます。10万円未満の工事は対象外です。

持ち家の戸建てが対象です。

給湯代以外の違い(水圧・湯切れ・停電・置き場所)

メーカーの公式な説明で確かめられたことだけを並べました。数字は機種の例で、同じメーカーでも機種によって違います。

比べることエコキュート灯油ボイラー(石油給湯器)
お湯の勢い(水圧)機種で決まる。パナソニックの例:高圧180kPa・パワフル高圧280kPa・ウルトラ高圧325kPa水道直圧式は、水道の圧力をそのまま使って給湯する(長府製作所)
お湯が足りなくなるかタンクにためたお湯を使う。容量の目安(パナソニック):370Lは3〜5人用、460Lは4〜7人用。足りないときは沸き増しで、100Lに約1時間水道直圧式は、ためたお湯の量で使える量が決まる方式ではない
停電のときタンクにお湯が残っていれば蛇口から使える。ただし温度の調節はできない(パナソニック)家庭用コンセント(100V)を使う石油給湯器は運転できない(ノーリツ)
断水のとき蛇口からは出ないが、タンクのお湯(水)を生活用水として取り出せる。そのまま飲むのは控え、飲むなら煮沸(パナソニック)—
置き場所の大きさ貯湯ユニット+ヒートポンプユニットの2台。例:パナソニック HE-JPU37LQS(370L)の貯湯ユニットは高さ1,810×幅600×奥行680mm例:ノーリツ OTQ-4706SAY(屋外据置形)は高さ770×幅540×奥行250mm

出典:パナソニック よくあるご質問「高圧・パワフル高圧・ウルトラ高圧の違い」「停電時にお湯は使えますか」「お湯が足りない・今すぐお湯を沸かしたい」、HE-JPU37LQS 仕様、エコキュートの選び方(タンク容量)/長府製作所「石油給湯器 水道直圧式」/ノーリツ よくあるご質問「【停電】給湯機器の取り扱いに関するご注意」、OTQ-4706SAY 仕様(2026年10月22日確認)。停電・断水のときの使い方は、機種の取扱説明書に従ってください。

寒い地域でエコキュートを使うときの注意

  • 一般地向けの機種は外気温−10℃まで、寒冷地仕様は−25℃まで使えます。−25℃を下回る地域では使えません(ダイキン)。
  • 外気温が−15℃を下回る地域では、貯湯タンクを屋内に置くよう案内しているメーカーがあります(三菱電機)。
  • 配管の凍結防止ヒーター、雪よけのフード、かさ上げの架台が必要になることがあります。見積もりに入っているか確かめてください。
  • 寒い地域ほど効率が下がります。カタログの「寒冷地年間給湯保温効率」で比べてください(例:コロナの寒冷地向け機種は一般地3.6・寒冷地3.3)。

エコキュートに向く家・向かない家

向く慎重に考える
持ち家の戸建てで、灯油ボイラーが10年以上たっている賃貸・集合住宅(自分では交換できない)
家族が多く、お湯をたくさん使う一人暮らしなど、お湯をあまり使わない
夜間の電気が安い料金プランに切り替えられる貯湯タンク(大人の背丈ほど)を置く場所がない
一般地、または寒冷地仕様を選べる地域今の灯油ボイラーがまだ新しい
PR 電気の契約先

電気の契約先は、住まいの形に関係なく見直せます

エコキュートは夜にお湯を沸かすため、給湯代は電気の単価で決まります。単価や料金プランは、契約先を比べてから決めてください。

どの会社が合うか分からないとき:まとめて比べる

契約先の候補が決まっているとき:各社の公式サイト

成果報酬型広告を含みます。申し込み・比較は無料です。

下がるかは使用量と今の契約しだいです(内訳の見方)。 高圧一括受電の建物は不可。idemitsuでんきは沖縄電力エリアが対象外です。 沖縄電力エリア・北陸電力エリアは対象外です。 掲載順は五十音順(編集方針)。

よくある質問

灯油ボイラーとエコキュート、給湯代はどちらが安いですか

今週の灯油価格では、エコキュートのほうが年45,437円ほど安い計算です。4人世帯・一般地・全国平均の灯油価格(18L 2,749円、2026年10月13日調査)・電気1kWh 31円の場合です。灯油ボイラーに替えるより費用が20万円多くかかるなら、取り戻すのに約4.4年です。

寒冷地でもエコキュートは得になりますか

差は小さくなります。寒冷地は給水の温度が低いため必要な熱量が増え、外気が冷たいほどエコキュートの効率も下がります。寒冷地仕様の機種を選び、年間給湯効率(寒冷地の値)で比べてください。

エコフィールに替えるとどのくらい安くなりますか

従来型より年11,240円ほど安い計算です(全国平均の灯油価格・一般地)。排気の熱を回収して効率を83%から95%に上げた灯油ボイラーで、灯油のまま使い続けられます。

停電のとき、お湯は使えますか

エコキュートは、タンクにお湯が残っていれば蛇口から使えます(温度の調節はできません。パナソニックの説明)。家庭用コンセント(100V)を使う石油給湯器は、停電中は運転できません(ノーリツの説明)。断水のときは、エコキュートのタンクのお湯(水)を生活用水として取り出せますが、そのまま飲むのは控えてください。

灯油の値段が上がったら計算は変わりますか

変わります。このページは資源エネルギー庁の石油製品価格調査(毎週)の灯油価格で計算し直しています。灯油が高いほど、エコキュートとの差は大きくなります。

次に読む

出典

  • 資源エネルギー庁「エネルギー源別標準発熱量・炭素排出係数(2023年度改訂)」灯油 36.60MJ/L
  • 日本冷凍空調工業会 ヒートポンプ給湯機委員会「年間給湯保温効率および年間給湯効率 算出方法および条件」(JIS C 9220、2011年3月)
  • パナソニック「給湯にかかるランニングコスト(東京電力エナジーパートナーエリア)」HE-JPU37NQS(2026年3月調べ)
  • 日本冷凍空調工業会「家庭用ヒートポンプ給湯機」省エネ法トップランナー基準 2025年度目標値(一般地3.5・寒冷地2.9)
  • 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」ガス温水機器・石油温水機器(従来型83%・エコフィール95%)
  • 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問」新電力料金目安単価 31円/kWh(税込)
  • 環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査」令和5年度(地方別の世帯あたり給湯エネルギー)
  • 建築研究所「住宅に関する省エネルギー基準に準拠したプログラム」技術情報 第七章 給湯設備(給水温度の推定式)
  • 経済産業省「給湯省エネ2026事業」(補助額・期限・予算の執行状況、2026年10月21日確認)
  • ダイキン工業「寒冷地向けエコキュート」、三菱電機「よくあるご質問」(使用できる外気温・設置)
  • パナソニック よくあるご質問「高圧・パワフル高圧・ウルトラ高圧の違い」「停電時にお湯は使えますか」「お湯が足りない・今すぐお湯を沸かしたい」、HE-JPU37LQS 仕様、エコキュートの選び方(タンク容量)
  • 長府製作所「石油給湯器 水道直圧式」
  • ノーリツ よくあるご質問「【停電】給湯機器の取り扱いに関するご注意」、OTQ-4706SAY 仕様
  • 灯油価格:資源エネルギー庁「石油製品価格調査」(灯油・配達、2026年10月13日調査)を加工して作成

給湯代・回収年数は、上の前提で当サイトが計算した目安です。実際の金額は、お湯の使い方、機種、料金プラン、設置条件で変わります。