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去年の灯油は使える? 持ち越し灯油と保管の注意

先に結論

  1. 昨シーズンの灯油は使わない。NITE・消費者庁とも、新しい灯油を使うよう呼びかけています
  2. 理由は変質灯油。紫外線で成分が変わり、ストーブの芯にガム状の物質が付いて消火できなくなることがあります
  3. 見た目で判断しない。確認した公的資料には「色やにおいで見分けられる」とは書かれていません
  4. 保管は灯油専用の容器・ふたを閉める・日の当たらない暗所。ポリタンクは製造後5年が買い替えの目安

なぜ昨シーズンの灯油を使ってはいけないのか

NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)は、変質灯油について次のように説明しています。

灯油に紫外線を照射すると成分が変質しガム状物質が生成します。

ガム状の物質が芯の先端付近に付着して膨らみ、芯が下がらず、消火できません。

出典:NITE「石油ストーブ 10.変質灯油で異常燃焼のおそれ」

芯が下がらないということは、消火ボタンを押しても火が消えないということです。 NITEはさらに、この状態でストーブが倒れると、転倒時に火を消す装置が働いても 燃焼が続いてしまう危険があると注意しています。

消費者庁も、シーズン初めに確認すべき5つのポイントの3番目に 「燃料は新しい灯油を使い、昨シーズンの灯油は使わない」を挙げています。

見た目やにおいで見分けられるか

当サイトが確認した公的資料(NITE・消費者庁)には、見分け方の記載はありませんでした。 ネット上には「黄色っぽくなる」「においが変わる」といった説明もありますが、 出典を確認できないため、ここでは判断基準として紹介しません。

公的資料の立場は一貫して「持ち越さない・昨シーズンの灯油は使わない」です。 見た目で問題がなさそうでも、使わないのが確実です。 18Lは全国平均の配達価格で2,749円(2026年10月13日調査)なので、 ストーブの故障や事故のリスクと比べて判断してください。

余った灯油はどうするか

灯油を下水や土に流したり、一般ごみとして捨てたりしてはいけません。 処分の方法は自治体によって異なるため、お住まいの自治体の案内を確認するか、 購入したガソリンスタンドや販売店に引き取ってもらえるか相談してください。

※処分方法は地域ごとに扱いが異なり、全国一律の方法を示す公的資料は確認できなかったため、 ここでは具体的な手順を断定していません。

灯油の正しい保管方法

項目公的資料の推奨
容器灯油専用のものを使う。できるだけ色の濃い容器に入れる
ふたしっかり閉める
場所日の当たらない暗所
使い切りシーズン中に使い切り、持ち越さない
ポリタンク紫外線などで劣化する。色あせ・ひび割れがあれば買い替え。製造後5年が目安

出典:NITE「灯油の保管と石油ストーブのしまい方について(事故防止)」「石油ストーブ 10.変質灯油で異常燃焼のおそれ」

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灯油用品を買い替えるとき

ポリタンクは製造後5年が買い替えの目安です。容器は灯油専用のものを選んでください。

ガソリンを灯油用のポリタンクに入れることはできません。容器の表示を確認してから購入してください。

シーズン初めに確認する5つのポイント

消費者庁とNITEが、石油ストーブ・石油ファンヒーターを使い始める前に確認するよう呼びかけている項目です。

  1. ほこりがたまっていれば取り除く
  2. 対震自動消火装置が正しく作動することを確認する(石油ストーブは燃焼筒が正しく取り付けられているかも)
  3. 燃料は新しい灯油を使い、昨シーズンの灯油は使わない。ガソリンの誤給油を防ぐ対策を徹底する
  4. カートリッジタンクの給油口のふたが確実に閉まっているか、漏れがないかを確認する
  5. 機器と周囲の壁や燃えやすい物との距離を十分にとる

出典:消費者庁・NITE「シーズン初めの石油ストーブ安全大作戦」(2023年10月26日)

事故はシーズン初めに多い

同じ資料によると、NITEに通知された石油ストーブ・石油ファンヒーターの事故は 2018〜2022年度の5年間で269件あり、毎年11月ごろから多く発生しています。 調査が終わった233件のうち、誤使用や不注意によるものが115件(49%)で最も多く、 その内訳には次のようなものがあります。

事故の内容(誤使用・不注意)件数
給油口のふたの閉め忘れ・締め付け不良で漏れた灯油に引火33
ガソリンの誤給油で出火28
燃えやすい物が熱で過熱・接触して出火25
掃除不足による異常燃焼やたまった物への引火14

また、被害者の年代が分かった206件のうち70歳以上が131件で、 死亡事故の多くもこの年代でした。離れて暮らすご家族がいる場合は、 使い始めの時期に一度確認してあげてください。

出典:消費者庁・NITE「シーズン初めの石油ストーブ安全大作戦」(2023年10月26日)。件数は2018年4月1日〜2023年3月31日に発生した事故。

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よくある質問

去年の灯油は使えますか

使わないでください。NITEと消費者庁は、昨シーズンの灯油は使わず新しい灯油を使うよう呼びかけています。紫外線で変質した灯油は、ストーブの芯にガム状の物質が付いて消火できなくなることがあるためです。

変質灯油は見た目で分かりますか

当サイトが確認した公的資料には、見分け方の記載はありませんでした。公的資料の推奨は「持ち越さない・使わない」で一貫しています。見た目に問題がなくても、昨シーズンの灯油は使わないのが確実です。

灯油はどこに保管すればよいですか

灯油専用の容器に入れ、ふたをしっかり閉めて、日の当たらない暗所に保管してください。容器はできるだけ色の濃いものが推奨されています。

ポリタンクは何年使えますか

NITEは製造後5年を買い替えの目安としています。紫外線などで劣化するため、色あせやひび割れがあれば年数にかかわらず買い替えてください。

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